2020年 04月 25日
ひっくり返った世界で |
|ω・`)コソ ----
御無沙汰です…
…といっても、ご覧になってる方はいらっしゃるのかな…
ツボにしばらく籠ってたら、いつの間にか世界中がタコツボ状態になってました…(こら不謹慎な)
いや冗談じゃなく、えらいことになってしまいましたね。
みなさん、ご無事でしょうか…
mさん元気かな…さすがにもうご覧にはなっていないかな…
世界がひっくり返ってしまって、まさにリアル『コンテイジョン』状態に…
こんな日が来ようとは思いもしませんでした。
"いつ感染するか""どこにウィルスが"と神経をすり減らす日々。
(2011年・米)
パンデミックを描いた映画、『コンテイジョン』。
ある日突然あらわれた致死率25%のウィルス。
瞬く間に世界中で感染爆発、医療崩壊、拡散するデマ、そして感染源は…
9年前の作品ながら、いまの現実とあまりにリンクしすぎていて怖い。
でも当時はウィルスよりも何よりもグウィネスのすっぴん演技が一番怖かった(こらこらこら)。
これはもう今では予言の書のような映画ですね…というより、こういう事態はアメリカではとうにシミュレーションされていたことがよくわかります。
あと、"予言の書"といえばこれ、スティーヴン・キングの『ザ・スタンド』。
『コンテイジョン』よりもさらにさかのぼって1978年に初版。
感染率=罹患率99.4%、致死率100% "ほぼ全ての人が感染し、感染すれば必ず発病して死ぬ"ウィルスが研究所から流出、軍による封じ込めの努力も空しく世界中へ蔓延する…
(文春文庫刊)
これもいまの事態を想起させる内容。
なんといっても圧巻は前半部分、感染の拡大と社会システムが崩壊していく過程の描写。
大統領も軍人も大富豪も平等にウィルスの犠牲となり倒れていった結果、法秩序も国家も存在しなくなる。
指揮系統を失った兵士によるクーデター、貨幣経済の破綻、"あたりまえにあったもの"がなくなることによって起こる「現代ではあり得ないはずの死」…
社会システムの崩壊が、国家・政府機関から個々人の人生にまで、どのように影響していくかがつぶさに描かれる。
今回の事態でも、英ジョンソン首相が罹患し一時公務から離脱したり、米国防の要である原潜原子力空母(間違えちゃいました(恥💦))が乗組員の感染のため航行できなくなったり、シェンゲン協定もどこへやらヨーロッパ諸国が次々と鎖国しEUの存在が根幹から揺らいだり…強固と思われていた政治機構や国家の安全保障がウィルスひとつでいとも簡単に崩されていくのは見ていてあ然とするばかり。
ウィルスの毒性がもう少し強ければ、この『ザ・スタンド』の世界も充分あり得たのだ、と容易に想像できます。
本の後半では、世界は善と悪に二分されていくのですが…現実の世界ではどうだろう、"善と悪"ではないかもしれませんが、もしかすると70年来変わらなかった戦後世界の構造が変わるかもしれませんね。
ともあれキングによるこの一種の「脳内社会実験」、少々長いけど一読の価値あり。
よくもまぁこんな以前にここまで予見できたもんだ、と感心します。
この作品、一度アメリカでテレビのミニ・シリーズになっているのですが(ハゲそうでハゲない(やかましいわ)ゲイリー・シニーズ主演)、今また再ドラマ化される予定で、キャストも発表されていたところでした。
そこへこの事態。
うーん、因果な…
あと、「目から感染する」と聞けば『28日後…』にそんな描写があったなと思い出したり、「嗅覚や味覚が失われる」と聞けば『パーフェクト・センス』じゃないか!とびっくりしたり、遂に世界中が蟄居生活に入るに至っては、あぁとうとう『12モンキーズ』の未来到来か、と思ったり…
そして「外に出ちゃいけない」「人と接触しちゃいけない」ということで思い出したのは『サロゲート』。
2009年・米
人々が生身ではなく、自分の脳に接続したアンドロイドのアバターを使って生活する未来。
家で寝ながらにして仕事も遊びも自在にできる。
なんといっても自分の身体じゃないので、感染はおろか、最悪、殺されても大丈夫。
今の状況の最適解では…(;´∀`)
さらにこれのいいのは、「性別も容姿も思いのまま」なところ。
でも髪の毛フッサフサのブルース・ウィリスにはみな「やり過ぎやろ!」と総ツッコミ(^^;
なんでも盛り過ぎはいけません。
君とジェイソン・ステイサムにとって
髪の毛は邪魔ものでしかないんやで
ブルース…
やたらと俳優さんの頭髪事情が気になりますがそれははともかく…
映画や小説の世界と現実世界をこうやって引き比べるなどしていたまではまだよかったのですが…
ことここに到り、もう映画どころではなくなってしまいました…
なんだかんだ言っても、世の中が平和であってこそ映画も小説も楽しめるってもんです。
現実が映画のようになってしまっては、おちおち楽しんでもいられない。
まだまだ事態は序盤といったところだし、もちろん危機の時こそ学べることは多いのですが、これが映画ならもういい加減、ラストの大団円の解放感を味わいたい。
そんな気分です。(ストレス耐性ゼロ(^^;)
でも現実は早送りできないし、映画じゃ起きないようなことも起こる。
世紀末映画、ディザスター映画は数あれど、世界中でトイレットペーパーを取り合う未来はさすがになかったな…(´-`*)(デマのせいだけど)
というわけで、ストレスがたまった時には映画。
(やっぱり映画なんかい)
…… 大変なことになっているあの街の映画を。
はじまりのうた~Begin Again(2013年 アメリカ)
Amazonプライムで見放題中
ある夜のニューヨーク。
人生のどん底で出会った、シンガー・ソングライターと音楽プロデューサー。
歌う彼女の才能に目を留めた彼は、一緒にアルバムを作ろうと持ちかけて…。
街の各所がスタジオとなって進行していくアルバムの制作過程が、とにかく楽しい。
「演奏する」ではなく、「音楽を"演る"」楽しさが、画面を通してひしひしと伝わってくる。
音楽、そしてアーティストの街・ニューヨークへの、リスペクトと憧れと愛がいっぱいに詰まった映画。
観終わったあと、なにかがこみ上げてきて、夜空に向かって叫びたくなる、そんな映画です。
主演は、キーラ・ナイトレイとマーク・ラファロ。
キーラが舌足らずに歌う歌はどれも魅力的で、何度も何度も聞きたくなります。
ラファロ演じる一見短気なやさぐれ男ダンの、やけっぱちな言動に見え隠れする繊細さと愛情深さもたまらない。
アダム・レヴィーン(マルーン5)の歌や、市井の音楽家たちの演奏はさすが。
そしてこの映画のもうひとりの主役、ニューヨーク…
いまは大変で、このときとはだいぶ街の様相も変わってしまっただろうけど…
行ったことないけど、
それにこんなことここで言ったってしかたないんだけど、
そしてなにより日本も大変だけど、
がんばれニューヨーク。
I♡NY。
……
こみ上げてきたものは、
生きてる喜びか
人への愛おしさか…
たぶん、いまのような時、
人を救う よすが となるもの、
なんじゃないかな。
いまはどん底でも…
がんばろう。
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なんかいろいろ言われてるけど、おおむね日本はうまくやっている。
なんとかやれている。
そう思います。
そのあたりも書きたいところだけど、とりあえずはこのへんで…
mさん大丈夫かなぁ…
◯◯◯さんのお里はご無事だろうか…
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by 8pusmovie
| 2020-04-25 22:12
| 運命的な番外編
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Comments(2)